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「過去には戻れないけど、遅くないよな?この店がなくなっても思い出は無くならないし」
名前を呼ばれ、顔を上げる。
「俺、もっとお前と話したい。昔の思い出を語りたいし、これからだって新しい思い出を作っていきたいって思う」
うん。と頷く。
真宙は優しい。昔からずっと優しかった。
「ありがとう」
私はそんな真宙のことがずっとずっと好きだったのだ。
並んで歩く帰り道。
買ったお菓子を交換したり、学校であったことを喋ったりしているとすぐに家の前に着いてしまった。
「じゃあ」と声を掛けられて口を開く、
「「また明日」」
二人の声が重なった。
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