第二幕

5/5
前へ
/9ページ
次へ
1   「子供たちは、大人の事をよく見てる。 だから、大人の社会が変わらないと、イジメは無くならないと思う。 子供は大人の真似してるだけなんだ。 だから、俺達が新聞でガシっと書いて、」 2   「何をガシッと何書くの?」 1   「イジメの本質は社会制度にあるって事さ。 経済や政治の角度からも分析して、まっ俺とお前の卒論を混ぜた様な物かな」 2   「こんなの、本当に芝居になるの?」 1   「最後に、チョロッと愛だの恋だの入れたら、大丈夫だよ」 *幸世の父の声が玄関から* 4   「ただいま。 幸世、お客さんかい?」 2   「お帰り、お父さん。 お客じゃないよ、秀生君と仕事の話」 1   「お邪魔してます」 4   「久しぶりだね。 どうだ、たまには夕飯でも?」 1   「いや、ご迷惑かと、、、」 4   「気にするな。長い付き合いじゃないか」 1   「それじゃ、遠慮なくご馳走になります」 *照明アウト*
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加