30人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
第7章 罠にかかった小動物
「…まな。顔、上げて」
身体がどくどくと脈打つように熱い。耳や両頬が火照ってたまらない。…ああ、わたし。
もう、すごく興奮しちゃってる…。
上林くんの部屋のいつものベッドの上。四つん這いになったわたしの前で、跪いた彼がかちゃかちゃと音を立ててベルトを外す。やっぱりもうこらえ切れないほど昂ぶっているのか、その両手が細かく震えてるのがわかる。ジッパーを下ろしながら渇いた声で求めてきた。
「まな。…口で。頼むよ。…いい?」
「うん」
素直に顔を近づける。もうすっかりこれにも馴れて、むしろ親しみというか。愛おしさを感じるくらい。こんな行為になんの抵抗も感じない。むしろ。
「…ん、っ、あぁ…。いいよ、やっぱ。まなの口。…上手く、なったね」
「エッチだな、まな。そんな頬染めて、音立てて夢中で。…エロい顔して…」
傍から髪をかきあげられ、表情を観察される。すごい、恥ずかしい。わたしは口が塞がった状態でなんとか嫌々と首を振った。
「はぁん、…みない、で…」
「しゃぶりながら無理に喋んなくていいよ。好きなだけ舐めて、吸いなよ。…なんでさっきから腰動いてんの、まな。ただ舐めてるだけで触られてもいないのに。やらしいなぁ」
最初のコメントを投稿しよう!