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「おい、タケちゃん。階段あっちやぞ」
「なんの。毎日おれここで酔い覚まししてるから。ケモノ道ならぬタケオ道があるねん」
「転ぶなよ。死んでも知らんぞ」
「はぁい、ありがとなあ。おまわりさん探してマリンちゃんとこ行ってくるぅ」
「気をつけてな」
謎のやりとりが終わって、家門さんはふうと息をついた。
「なんや、あいつに絡まれて困っとったんか」
「あ……えと、あの、はい……ちょっと、体が大きな方だったので怖くて……」
ついでに声も大きかった。
「毎晩走ってるから、なんか知り合いになってしもて。あいつはマリンちゃんが怒るよ! って言うたら言うこと聞くから」
「ありがとうございます……」
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