11話 セフレはセフレ

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「違うわよ。『落し蓋』って煮詰める為。……言葉通りに蓋落とすんじゃないの」 「あ、なるほど……で、周りから水分が逃げるようにするんだ」 「そうそう。基本だから覚えておきなさい」 「うん」 毎日お母さんとご飯作るようになってた。 基本からちゃんと教えて貰って、なんとなく上手くなってきた気がする。 少しだけどご飯食べれるようになってきた。 少しだけどちゃんと寝る時間も増えた。 「美春、あんたも少しは料理覚えたら?」 「私は相手が見つかってから。もし、相手が料理する人なら私がする必要ないもん」 と、お姉ちゃんは相変わらずで、部屋に行ってしまった。 「お姉ちゃんって、もし、料理ができる相手が見つかったとしても、相手が病気とかになったらどうするんだろ?」 「お弁当屋とか買ってきそうね」 「作って食べれないよりマシかも」 「………あんたの方が早くお嫁にいきそうね」 「………いければね」 今日もお茶碗一杯とまではいかないけど、半分以上は食べれた。 食べれるようになってから、体は軽くなってきて、余計な事考えなきゃ、夜には眠れた。 食事って大事なんだなって、思ったし、改めていつも献立考えてくれてるお母さんって偉いんだって感謝した。 …………体が元気になってきたら性欲も少しづつ戻ってきた。 うーん。ややこしい。 その日、寝る前に1人えっちを久しぶりにして、なんか物足りない。 ビックリだ。 いつの間にか、中でイキたい体になってた。 あー、本当ならこういう時に『セフレ』って必要なんだろなーと思ってしまった。 『セフレ』ね。 史也さんなら次の人がすぐにできるだろうな。 かっこいいし、金持ちで、満足するまでしてくれる人だからな。 …………もう相手居るのかなあ? って、史也さん考えるのやめなきゃ。 さて、寝ないとな。 とりあえずはスッキリしたから寝れそう。
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