残る願望

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今夜の相手はがたいがよかった。 筋肉質な身体で彼女に襲い掛かる。 若い男。 若い身体。 えり子は強く抱きしめられ、何度も何度もバストを愛撫された。 彼女はそのたびに身体をくねらし、本能の赴くままに従った。 誰にも邪魔されることのない時間が終わり、幸せの中眠りに就く。 夜が明け、男と別れる時、えり子はこの上ない幸福な気持ちとなる。 それと同時に少しの申し訳なさが入り混じった複雑な気持ちにも。 なんだか自分が相手を騙しているかのようで。 だがそんな気分も一瞬で、また別の相手を求めてすぐにさまようのが日常だった。 家に帰り、鏡の前に立ち自分の顔と身体を確認する。 やはりどう見ても20代の女の姿にしか見えない。
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