1人が本棚に入れています
本棚に追加
裕の教科書の落書きに笑いを堪えきれなかった私は二人で廊下に正座させられてしまう。
「ごめんな、荻窪さん。」私が笑ったから正座なのに彼は謝ってくれた。
なぜか私は彼に素直な気持ちを吐き出せた。
そんな私を受け入れてくれた嶋田くんは、私を茜って呼んでくれた。私も裕って呼ぶことにした。
裕には過去にあったあることから女性に触れられると呼吸困難になる症状があった。
私が冗談で背中を叩いたら呼吸困難になったのでびっくりしたものだ。
でも、話をしていると実に楽しい。そんな裕の事を好きになるのは時間の問題だった。
けど、私の初恋はあっさり終了してしまった。
4日後に私の大親友がなんとこの学校に転校してきたのだ。
あやめの会社が私の会社を倒産に追いやってしまった事は、周知の事実であった。
私は親同士の事なので気にはしていなかったのだか、私の転校が、あやめのせいになり、いじめられて追い出されたらしいのだ。
「あやめ?」
「あ、茜ちゃん…。」私を見て泣き出してしまったあやめ。あやめは私に恨まれていると思っていたみたいだ。私は彼女を抱きしめて、また親友にもどった。
けど…。その日の放課後。裕とあやめに何かあったらしい。
次の日、手を繋いで登校してきた二人。あやめもいじめられていた事から男性恐怖症になっているときいた。その二人が手を繋いで?
クラスは騒然となり、1部の男女から二人は除け者にされてしまうのだった。
中学に上がって、私に触れられても平気になってくれた裕。
最初のコメントを投稿しよう!