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「白状しろ。」私は追求する。
なんと抱っこは初日からだった?この娘は…。純情そうなふりしていたな。
階段から落ちたあやめを受け止めたらしいんだけど。
「だだだっこはいつからだったかなぁ…。」明らかに挙動がおかしい。
確か腕を組んだりなんかは小学生からやっていたはず。抱っこの次?まさか?
「あんた…。チューしたでしょ。」
ビクンと体を揺らすあやめ。わかりやすぎる。
「小春お姉ちゃんが家に来たとき飛び出しちゃったでしょ。取り乱しすぎた私を落ち着かせるためだって裕ちゃんが…。」ゆでダコのように真っ赤なあやめ。
こりゃ敵わないわ。
「あやめ。安心して。裕は親友。私の中ではあんたと同列。私はあやめって呼ぶでしょ?だから彼のことを裕って呼ぶの。私の本当の親友はあんたたち二人だけ。」
「茜ちゃん…。」
「それに、今私には好きな人がいる。まぁ、その人には彼女がいるからダメなんだけどさ。」
「えっ、誰?」
「今は内緒。あんたが裕に告白したら教えてあげる。」笑いながら話す。
「そんなことできるわけないじゃん!茜ちゃんの馬鹿ぁ。」
ぽかぽか私を叩くあやめ。
…。
裕に持ってかれるの嫌かも。
そんなこんだで、私はあんたを諦めるよ。裕。あやめ以外の女につかまったら許さないからね。
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