☆はじめに☆

4/7
前へ
/9ページ
次へ
ーーー次の日。 バルベロはいつも通り朝早く起き出して、朝御飯の支度を始める。 今日はいつもの割烹着姿では無く、ヒョウ柄のマントもない。 まるで下着のような姿だが、本人はフンフフーン♪と鼻歌まで歌っている。 「おはようでござるー! 」 「おはようございます!」 徐々に起き出してきたメンバーが食堂へと集まる。 「おっはよー☆キューティー・ビューティー・パーフェクトなさとりちゃんのとうじょうだよッ☆」 ーーー来たな! 「あっ!バルベロぉー☆きょうもこじわのおていれによねんがないのん?年増はタイヘンねぇーキャハ☆!」 「おはよう。さとり」 バルベロはこめかみがひくつくのを何とか抑えて挨拶した。 すぐ後ろから来た蟲眼がその様子を見て「おや?今日は何か起こりそうだね……観戦しちゃおっと!ふふふっ」とコッソリ席に着く。 「……あれ?」 「朝御飯、やけに豪華じゃね?」 「今日って誰かの誕生日とか……?」 (……大将君の好物ばかりだな) よくわからないが、いつもよりも豪華な朝御飯に皆が浮き足立つ。 デザートまで付いている。 「わぁー全部美味しそうでござるな!」 「食べていい?食べていい?」 「まだだよ!全員揃って『いただきます』だろ?」 ニヤリ、とバルベロが嗤う。 そこへ最後の一人、黒羊が入ってきた。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加