2人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーー次の日。
バルベロはいつも通り朝早く起き出して、朝御飯の支度を始める。
今日はいつもの割烹着姿では無く、ヒョウ柄のマントもない。
まるで下着のような姿だが、本人はフンフフーン♪と鼻歌まで歌っている。
「おはようでござるー! 」
「おはようございます!」
徐々に起き出してきたメンバーが食堂へと集まる。
「おっはよー☆キューティー・ビューティー・パーフェクトなさとりちゃんのとうじょうだよッ☆」
ーーー来たな!
「あっ!バルベロぉー☆きょうもこじわのおていれによねんがないのん?年増はタイヘンねぇーキャハ☆!」
「おはよう。さとり」
バルベロはこめかみがひくつくのを何とか抑えて挨拶した。
すぐ後ろから来た蟲眼がその様子を見て「おや?今日は何か起こりそうだね……観戦しちゃおっと!ふふふっ」とコッソリ席に着く。
「……あれ?」
「朝御飯、やけに豪華じゃね?」
「今日って誰かの誕生日とか……?」
(……大将君の好物ばかりだな)
よくわからないが、いつもよりも豪華な朝御飯に皆が浮き足立つ。
デザートまで付いている。
「わぁー全部美味しそうでござるな!」
「食べていい?食べていい?」
「まだだよ!全員揃って『いただきます』だろ?」
ニヤリ、とバルベロが嗤う。
そこへ最後の一人、黒羊が入ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!