☆はじめに☆

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「黒羊様、おはようございます!」 「おはよう」 黒羊が席について、みんなで『いただきます』と手を合わせる。 バルベロが『やらないと食べさせる訳にはいかないねぇ』と頑なに言うせいだ。 さとりの顔がぱあっと明るくなる。 「コクヨウさま☆コクヨウさ……「黒羊」 遮ってバルベロが黒羊に話し掛ける。 「なんや?」 「今日のメニュー……アタイ、黒羊の為に作ったんだ。これとか、好き、だろ?」 上目遣いで頬を赤らめながら言うバルベロ。 さとりはわかりやすくワナワナと震えている。 「ちょっとォ!バルベロぉ!なにアタシのコクヨウさま☆にしたしげにはなしかけてんのォ!?」 怒りで顔を真っ赤にしているさとりを無視して、なおもバルベロは続ける。 「アタイぃ~~~これとかも上手く出来たと思うんだけどォー? はい、アーーーーン♪」 「あーん?」 訳もわからず『アーン』を受ける黒羊。 『キイィィィィィィィィ!!』 さとりは悔しそうに地団駄を踏んでいる。 蟲眼は『成程。そうきたんだね、バルベロ君は』と笑いを噛み殺している。 他のメンバーは美味しい御飯に舌鼓を打ちながらも、唖然として成り行きを見守っている。
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