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「黒羊様、おはようございます!」
「おはよう」
黒羊が席について、みんなで『いただきます』と手を合わせる。
バルベロが『やらないと食べさせる訳にはいかないねぇ』と頑なに言うせいだ。
さとりの顔がぱあっと明るくなる。
「コクヨウさま☆コクヨウさ……「黒羊」
遮ってバルベロが黒羊に話し掛ける。
「なんや?」
「今日のメニュー……アタイ、黒羊の為に作ったんだ。これとか、好き、だろ?」
上目遣いで頬を赤らめながら言うバルベロ。
さとりはわかりやすくワナワナと震えている。
「ちょっとォ!バルベロぉ!なにアタシのコクヨウさま☆にしたしげにはなしかけてんのォ!?」
怒りで顔を真っ赤にしているさとりを無視して、なおもバルベロは続ける。
「アタイぃ~~~これとかも上手く出来たと思うんだけどォー?
はい、アーーーーン♪」
「あーん?」
訳もわからず『アーン』を受ける黒羊。
『キイィィィィィィィィ!!』
さとりは悔しそうに地団駄を踏んでいる。
蟲眼は『成程。そうきたんだね、バルベロ君は』と笑いを噛み殺している。
他のメンバーは美味しい御飯に舌鼓を打ちながらも、唖然として成り行きを見守っている。
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