お前の白い鳥がっ!

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お前の白い鳥がっ!

**  今朝のことだ。  さわさわと、腰の辺りを撫でる感触で目が覚めた。  この頃、朝は結構寒い。  けど、ここは、暖かい。  軽くやんわり、覆ってくれる、真っ白な……。  ……ん?  ……んんん?  パジャマのズボンがずり下がっている。  ……うわあ、ダメだ。  ……お腹を出して寝てたら、風邪を引く、って、ばあちゃんが。  ……でも、暖かいな。  ……暖かいならいいか。このままで……。  まどろみの淵に、引きずり込まれる。  体が、重心から沈んでいくような心地よさ。  ……?  何かが、腰の辺りを引っ掻いている。  何か、硬いもの。硬くて細くて、先端が尖った……、棒のような……。  でも、痛くはない。  そうーっと、そうーっと、引っ掻いているから。  溂に傷をつけないように。  溂に気づかれるのを恐れているみたいに。  ぱつん。  何かが縮んで、腰に当たった。  ゴムだ。  下着の、ゴム。  誰かが、溂の下着をひっぱっている。  このままでは、ずるりと脱げてしまう。  いくら暖かくたって、さすがにそれは……。  目が覚めた。  目の前が真っ白だ。  ふわふわしたものが、目や鼻を、柔らかく塞いでいる。  ……七緒だな。  ……今度は、どういういたずらを思いついたんだ?     
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