第二章

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ナギと出会ってから約一週間。特に進展もなく、次の町『お菓子の町』へとやって来た。 ここは美味しいお菓子で有名らしい。環とかプリン好きだしいそうだなぁ 町を歩いていると、ある話が耳に入ってきた。最近出てきた人さらいの話らしい。物騒だな… 『そういえば、聞きました?最近また拐われたそうよ。次は兄弟なんですって』 『聞いたわ。大人なんでしょう?大人も拐われるなんて…怖いわぁ』 『その兄弟、最近この町に立ち寄ったあの二人らしいわ』 『え?それってイズミさんたちのこと?』 『そうなの。あの二人いい人だったから心配ねぇ…』 イズミ……もしかして…三月と一織…? ナギもそう思ったらしく、二人の女性に近づいていく。 「Hallo、美しいお姉さん方。その話、聞かせていただいても?」 『ま、まぁ…お上手ねぇ』 『なんでも聞いてちょうだい?』 「Thanks!では、その兄弟とは黒髪の男子とオレンジ髪の男子ですか?」 『そうよ。とってもイケメンだったわ。あ、お兄さんの方がとっても素敵よ』 「ありがとうございます。助かりました。」 黒髪とオレンジ髪の…やっぱり三月と一織だ!! 「あ、あの!!その人さらいのアジトってどこにあるかわかりますか!?」 『え、えぇ。あの山の麓にある廃墟にいるわ。…お兄さん方行く気かい!?』 「大切なメンバーかも知れませんから」 『そう…ならこれを持っていき。あの近くで拾ったのさ。使えるかも知れない』 そういって金属の棒が渡される。…棒? 「ありがとうございます。」 今、助けに行くよ!三月、一織!!
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