16人が本棚に入れています
本棚に追加
ナギと出会ってから約一週間。特に進展もなく、次の町『お菓子の町』へとやって来た。
ここは美味しいお菓子で有名らしい。環とかプリン好きだしいそうだなぁ
町を歩いていると、ある話が耳に入ってきた。最近出てきた人さらいの話らしい。物騒だな…
『そういえば、聞きました?最近また拐われたそうよ。次は兄弟なんですって』
『聞いたわ。大人なんでしょう?大人も拐われるなんて…怖いわぁ』
『その兄弟、最近この町に立ち寄ったあの二人らしいわ』
『え?それってイズミさんたちのこと?』
『そうなの。あの二人いい人だったから心配ねぇ…』
イズミ……もしかして…三月と一織…?
ナギもそう思ったらしく、二人の女性に近づいていく。
「Hallo、美しいお姉さん方。その話、聞かせていただいても?」
『ま、まぁ…お上手ねぇ』
『なんでも聞いてちょうだい?』
「Thanks!では、その兄弟とは黒髪の男子とオレンジ髪の男子ですか?」
『そうよ。とってもイケメンだったわ。あ、お兄さんの方がとっても素敵よ』
「ありがとうございます。助かりました。」
黒髪とオレンジ髪の…やっぱり三月と一織だ!!
「あ、あの!!その人さらいのアジトってどこにあるかわかりますか!?」
『え、えぇ。あの山の麓にある廃墟にいるわ。…お兄さん方行く気かい!?』
「大切なメンバーかも知れませんから」
『そう…ならこれを持っていき。あの近くで拾ったのさ。使えるかも知れない』
そういって金属の棒が渡される。…棒?
「ありがとうございます。」
今、助けに行くよ!三月、一織!!
最初のコメントを投稿しよう!