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「・・・あれ、知らない天井・・・?!」
目を覚まして見知らぬ天井が目に入り勢いよく起き上がる。
「ここどこ?!」
右を見て左を見て現状がどうなっているのかを確認する。どこかのホテルだろうか、キングサイズのベッドしかないのに、20畳ぐらいある無駄に広い空間は生まれて初めてで頭が真っ白になる。
「あ・・・そういえばスカートは?」
布団をめくり大惨事になっていたはずのスカートを見ると新品同様綺麗になっていた。訳のわからない事だらけで頭が混乱してくる。
もしかしたら夢ではないかと思い自分の頬をつねるが痛い、夢ではないようだ。
「えっ、ちょっと・・・ここどこよ。学校なわけないよね。私立とはいえここまで豪華な学校を選んだ覚えはないんだけど」
カバンも手元にないしブレザーも着てないため携帯や財布がない。
「もしかして、さっきの人に怪しいところに連れ込まれたとか・・・」
ありえなくもない、あの顔を利用して金を巻き上げるなどをしてるのかもしれない。そう思ったら居ても立っても居られなくなりベッドから出る。
「逃げよう」
幸いローファーは置いてあったのでなんとか逃げることは出来そうだ。
監視カメラがないかを気にしながら、へっぴり腰でとりあえずこの部屋から脱出するためにドアへ向かう。すると勝手にドアが開いた。
「あぁ、起きたのか」
さっきのイケメンが登場。
「ひぃ!殺さないで!こんな可憐な女子高生だからいい売値になるけどやめて!」
頭を抱えてその場にしゃがみこむ、日本語がおかしいけど必死なのが伝わればじゅうぶんだ。
「・・・お前何言ってんの」
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