1人が本棚に入れています
本棚に追加
「忍の中には痛みを感じなくなるよう……痛覚を麻痺させるように耐え難い痛みを与えたり、任務の過程で痛覚を失ったりで痛みを感じないやつもいる。中には痛みを感じない方がより躊躇いなく戦えるから、と痛みを痛みと感じさせないよう教育するところもあるって聞くほどだ。」
「そんなっ………」
「私は…………忍……ですか。」
宵は納得したように頷いた。
「何か思い出したのか?」
「……はい」
「………そうか……鈴蘭、悪いが才蔵を呼んできて貰えるか?」
「分かりました。」
鈴蘭は立ち上がって部屋を出ていった。
「席を外させる口実に俺を使うのやめてくれない?」
するとその場に才蔵の声と共に才蔵が現れた。
「ん?別にいいだろ。お前は見つからないことで有名なんだから。」
「はぁ……まぁいい、宵、思い出した記憶について話して。」
「は、はい………」
宵はゆっくり思い出した事を話した。
「……………中々壮絶だな……」
「でも何故宵が風魔に狙われるのかは分からない。」
「あぁ………宵には狙われる何らかの理由があるってことか?」
「その可能性はあるな。宵には普通とは違う何かがある気がするからな。」
「だとしたらあの時風魔小太郎が宵を違う、と言ったのも頷ける。」
「宵は風魔と関わりがある。」
「…………結局…私は何なんでしょう?」
宵が不安気に聞きた。
「……………菖蒲が言うには…」
才蔵がその問に答えるべく口を開いた。
「風魔の使い……だそうだ。」
「え?」
「は?風魔の使い!?」
「あぁ、しかも風魔小太郎直属の、な。」
最初のコメントを投稿しよう!