運命の人

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 K美が既に他界していると知ったのは、里帰りの際久しぶりに小学校の同級生と集まった席でだった。  中学進学時に地元を離れたK美の行方は誰も把握しておらず、担任だった教師の退職祝いにと企画したクラス会のためにK美の消息を追ったところ、幹事がSNSでK美の妹を見つけ出し連絡を取り、彼女が二十代の若さで命を落とした事を伝えられたのだと。  過労とうつ病が引き起こしたと思われる、心筋梗塞が死因だった。  K美は、明るくおっとりとしていていつも温和な少女だった。そんな彼女がいったい何故そんな事にとショックを受けたが、せめてお墓参りでもさせて貰えればと、妹さんに連絡を取る事にした。 「お久しぶりです」  あの頃、私とK美の姉妹は同じ書道教室に通っていて妹とも顔見知りだった。K美のお墓はご両親の地元の離島に眠っていると聞き、すっかり大人の女性になった妹のW子さんとは都内の喫茶店で会った。
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