第5章 1 繋がる真実

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「さて、どう動くべきか……」  カイトに協力する者はたくさんいた。  繁華街で危険を承知でレイラの居場所を教えてくれたのは高橋。あの刑事だ。  名前を明かさないのは彼のポリシーみたいなもので、カイトはその正体を知らぬまま"高橋"と呼び続けていた。  彼もまたアキの餌食になった。  カイトが襲われる前に殺され、奥底にある記憶を消された。肉体を新たに作ったのは神。  ジュリもそうして記憶を消されて再び檻に入れられた。 「待て。なぜ高橋さんだけが檻の中にいなかったんだ?」  腑に落ちない。いや違う、とカイトは思い出す。 「ルカの監視……か」  ケンカ別れしたとはいえ、カイトに一番近かった親友。味方になるわけでもなく、敵にもならず、ずっと隠れていた男。  何らかのきっかけで見つけて監視を付けたに違いない。  そうカイトは想像した。
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