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その頃、佳主也は教室で祐が戻ってくるのを待っていた。
「今日は意外と遅いな…
つーか、今日も断ってんだろうなぁ
モテるくせに何で誰とも付き合わねーんだろ」
スマホゲームをやりながらぶつぶつ呟く佳主也。
昔から何もしていないのにモテる祐に嫉妬していた。
10分後、祐が教室に戻ってくる。
「あれ、帰ってなかったんだ」
「おう、ゲームやってたら時間経つのあっという間だな。
で、今日も断ったのか?」
「あぁ、うん。
女だって言って」
「なんだよ、その断り方。
相手の子が可哀想だろ」
適当な断り方にますます妬ましく感じる佳主也。
こいつ、好きな奴いないのか?
中学の時に親しくしてた女の子はいたけど。
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