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10代の頃は、漫画家になりたくて一生懸命作品作りをしました。
だけど、物語を考えることと絵を描くことを同時にこなす漫画家は、やってみると本当に大変な作業でした。
絵はOKを貰うのですが、物語のダメ出しが多くて心折れた私は挫折したんです。
自分には無理だって・・・。
あの時の絶望感といったら・・・とてつもなく長い失恋期間を過ごしたようなもので。
春を待つ長すぎる冬・・・とでも言いましょうか。
ちなみに、漫画家修業は「花とゆめ」という雑誌の主催する定例勉強会にて。
「花とゆめ」には持ち込みもしましたし、一応編集者さんが気にかけてくれていたので、何度かプロット作っては見て貰っていたんですよね。
とにかく、絵が上手いだけじゃダメっていうところで大きな壁にぶつかってしまったんです。
しかも、私が書きたいドラマは10代向けじゃない。この雑誌には向いてない、と言われてしまいました。とても切ない気分になったのが印象に残っています。
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