大好きなおばあちゃん

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 みい子とは、それはそれは愛くるしいメスの三毛猫だ。その可愛らしい大きな瞳に綺麗な毛並みで可愛らしさを振りまいている。  初めて、おばちゃん家にみい子がやって来た時は、わたしには、兄弟姉妹がいないのでわたしの妹にしてあげようかと思った。  だけど、だけど、このみい子は、くせ者だった!  おばちゃんがいる前では、とても良い子を演じる。おばちゃんにごろごろ、にゃーんにゃーんと可愛らしくすり寄る。  だけど、おばちゃんがいないところでは、お転婆でムカつくことに、わたしに猫パンチをくらわす!  しかも、猫パンチをうけてムカつくから、みい子の鼻をつまんでやったら、おばあちゃんがその瞬間を見ていて、わたしを叱った。  あまりにも、酷いよ~  普段おばあちゃんは、わたしのことを叱ることはないのにこのみい子だけには激甘で、みい子をいじめると凄く怒る。  さおりちゃんは、お姉さんでしよ!と。  だけど、みい子が猫パンチを先にしたんだよ! と言ってるのに~  みい子は、素知らぬ顔で毛づくろい。  頭にくる猫だよ~  みい子一歳、わたし八歳。  こんなムカつく子のお姉さんにはなれない。
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