さおり対みい子

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 このクソ猫~  「待て~みい子~」  みい子は、猛烈な勢いで逃げる。猫の足にはかなわない。  廊下の途中でみい子は、立ち止まりこちらを振り返り、じ~とわたしをその大きな瞳で見つめる。  わたしは、すり足でみい子に近づこうとするも、わたしがみい子の近くまでいくと、スルッと逃げる。 頭にくる。 「待て~待て~みい子」 ドタバタとみい子の後を追いかけるけど追いつかない! はぁはぁ。まったく。鬼ごっこをしているつもりなのか、どこに行ったみい子~ あ、いた~「こら~みい子~」 あっかんべぇーでもまるでしてるような感じで振り返りまた、逃げるみい子。 おばあちゃんの家の中を走りまわるわたし。
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