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暴力的な朝の光が徹夜明けの網膜を刺激する。
晴れ上がった空の様子から、梅雨明けしたという天気予報は本当らしい。
憎たらしい青空から鳩が二羽舞い降りて、無心に地面のなにかをつついてまわる。平和な姿が気にくわず、わざと近づいて邪魔をしてみた。が、気分は晴れない。
舌打ちをして目前の交番を見やると、顔をしかめたお巡りがいた。
「はよーっす、友利。なんだその不審者を見る目はァ」
「…おはようございます」
もともと友好的ではなかったが、態度がさらに硬化したのは数日前から。
「志野は?」
「中にいますよ」
軽蔑を含んだ視線を痛いほど感じる。はっきりとした嫌悪が逆に笑えてくる。
「市民の味方が怖い顔すんなって」
広い背中をたたいて交番の中を覗きこみ、デスクで書き物をしている男に声をかけた。
「当直お疲れさーん」
「お、珍しいな朝から…って、ひでぇ顔だな」
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