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そう誘って着いてくるとか、どうなってんだ。
…つか、抱かれるつもりなのか俺は。
病室で、なんかその先がありそうな雰囲気だっから、あの後で一応いろいろ妄想した。妄想では全然問題なくむしろ良い感じだったけど、本当に?そもそも、友利はそういう対象として俺を見てるのか?
事務所にある数種類のラム酒は、本棚ごと譲り受けたものだった。
本棚の前に立ち、空いたスペースにグラスを置くと、並んだ瓶の中からジャマイカ産のダークラムを手に取った。
「ストレートが美味いんだよ」
トクトクと滑らかな音がする。
「酔い潰す気ですか」
「えー?」
背後に立たれたかと思うと腕がするりと腰を抱く。
…おおおお?
「これ以上飲んだらできなくなりそうなんで遠慮しときます」
「おっとこまえぇ。まあ、せっかくだから一口くらい飲めよ」
振り返り友利を見上げる。「どうぞ」とグラスを渡すと渋々といった風に受け取った。
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