第4幕 君の為に売れたい なんば駅編

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四畳半一間って、そんな昭和じみた生活ではないけど、彼と2人、家賃3万6千円の築40年近いユニットバスアパートで暮らしている。 茉莉花「義郎、今日はお肉やでぇ」 義郎「おいマジかよ! 」 茉莉花「給料でたから、頑張っちゃったんや! 」 義郎「茉莉花! 俺、絶対売れるからなぁ! そうしたら絶対、楽させてやるから! 今は辛くても待っててやぁ」 茉莉花「うん分かった」 義郎「茉莉花、実はなぁ、劇場出演が決まったんやぁ! 」 茉莉花「ホンマに! すごいやん」 義郎「よしおか漫才劇場やでぇ! 」 茉莉花「すごいやん! 絶対に見に行くから! 」 義郎「出待ちすんやないでぇ! 」 茉莉花「するかいなぁ! でもその日は早く帰って来てねぇ。義郎の大好物作って待っているから」 義郎「マジかよ! 分かったでぇ。早く帰るわぁ」
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