第4幕 君の為に売れたい なんば駅編

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そして、義郎がでる漫才劇場に私は来ていた。 おかげさまで満員御礼だ。しかしお客さんのほとんどは義郎を見に来た訳ではない。 今、テレビにも出ている、義郎の先輩であるプリマダンスが出演するからだ。 そして開演し、色んな芸人たちがネタを披露し始めた。 そして、次は義郎の番だ。 義郎「どーも。ビヨンドと申します。宜しくお願いします」 経久「超えて行け! おまえの限界を超えて行け! 」 義郎「と、いきなりですけどもねぇ、私たちのコンビ名のビヨンドは、~超えてとかそう意味がるんですけどねぇ・・・」 経久「ばっちこい! おい! おい! 」 経久くんは相撲のぶつかり稽古みたいなことをしている。 義郎「・・・・だから、自分の限界超えて、お笑いの世界でトップとろうと頑張ってるんですけどねぇ・・・・」 経久「おい! おい! 」 義郎「何してんねんさっきから」 経久「ダンス踊ってねん! 」 義郎「どう見てもぶつかり稽古やろう! 」 そんな時、EDMが流れ出したて、経久くんはリズムにのって、さっきと同じ行動をしているとダンスに見えてきた。 茉莉花「ハァハァハァハァハァ」 観客「ハハハ・・・ハハハ・・・」 笑いはチラホラしか起こっていない。 義郎「ホンマや! ダンス踊ってるがなぁ! 」 経久「超えて行け! おまえの限界を超えて行け! 」 義郎「もうええわぁ! どうもありがとうございました」 ハハハ やや受けである。 楽屋に戻ったビヨンドだが、ディレクターから、経久だけ呼ばれる。 そして、その日のエンディングトーク。経久だけが、出ていた。
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