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その後、経久くんだけが、劇場に出たり、テレビにも出たりしていた。
義郎はそれを面白くなさそうだ。
茉莉花「義郎もすぐに出れるようになるからなぁ。経久くんが売れれば、義郎もなぁ・・・」
義郎「おまえに何が分かるんやぁ! 」
茉莉花「え・・・」
義郎「おまえみたいなぁ素人に、お笑いの何がわかんやぁ! あー!! 」
義郎がいきなり大きな声をだした。
茉莉花「・・・はぁ! こっちは元気づけてやってんのに、八つ当たりすんなやぁ! 」
ドカーン
義郎は怒ってテーブルを蹴り上げた。
義郎「うるせーんだよ! 」
茉莉花「うううううう、何やねん! 」
私は、思わず家を飛び出した。
義郎とケンカするといつもこうだ。
義郎は気が小さい男だ。だから言いたいことは私にしか言えない。それは分かってる。だから私が義郎を受け止めてやらないと。でもこんな風になってしまう。
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