第4幕 君の為に売れたい なんば駅編

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その後、経久くんだけが、劇場に出たり、テレビにも出たりしていた。 義郎はそれを面白くなさそうだ。 茉莉花「義郎もすぐに出れるようになるからなぁ。経久くんが売れれば、義郎もなぁ・・・」 義郎「おまえに何が分かるんやぁ! 」 茉莉花「え・・・」 義郎「おまえみたいなぁ素人に、お笑いの何がわかんやぁ! あー!! 」 義郎がいきなり大きな声をだした。 茉莉花「・・・はぁ! こっちは元気づけてやってんのに、八つ当たりすんなやぁ! 」 ドカーン 義郎は怒ってテーブルを蹴り上げた。 義郎「うるせーんだよ! 」 茉莉花「うううううう、何やねん! 」 私は、思わず家を飛び出した。 義郎とケンカするといつもこうだ。 義郎は気が小さい男だ。だから言いたいことは私にしか言えない。それは分かってる。だから私が義郎を受け止めてやらないと。でもこんな風になってしまう。
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