いつかその日まで

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咲人「わぁ!おはないっぱいー!!」 咲人が公園で 満開の桜を見て きゃっきゃと走り回っている。 二人で近くの公園に来ていた。 桜が満開でとても気持ちが良い天気だ。 ゆき「咲人!あんまり 遠くにいっちゃダメよー!」 咲人は、もう4歳になる。 咲人は走るのが大好きだ。 雅人さんに似ている。 私はベンチに腰かけた。 そして満開の桜を見上げた。 咲也さんが好きだった桜の花 春が来るたびに思い出す。 そしてあの桜のような優しい笑顔を。 空を見上げて 自然に涙が溢れた。 その時だった、、、 『ゆき、、、わら、、って、、、』 ふいに聞き覚えのある声が聞こえた。 、、、咲也さん?? ハッとした。 気が付いたら 私の膝の上には咲人が座って居た。 そして私の顔をじっと見ていた。 咲人「ママー、わらってー」 咲人はそして 私にニコッと笑った。 私は驚いた。 だって、、、 その笑顔は いつか見た笑顔と同じだったから、、、 桜の花が咲くような 柔らかで優しい笑顔。 私はその笑顔を見て、 咲人を優しく抱き締めた。 満開の桜の下で 春の暖かな空気を感じて 私はかけがえのない幸せを感じた。 私は毎日を、大事に大切に生きていく もしも、恋なんて愛なんてと 幸せが何なのか分からないと 思っている人が居たとしたなら これだけは言える、、、 【いつかその日】は来るという事を、、、 image=508738304.jpg
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