それは…

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幼馴染で年の離れた子が居る。 その子は今高校2年生で、俺はその高校の教師である。 昔は可愛かったのに今じゃ、綺麗になっている。 周りからはモテて、俺は毎日イライラしている。 『チヤホヤされんなよ!ムカつく!』 理由は分かっている。 俺はあの子に恋をしていて、嫉妬しているのだ。 好きだと伝えたいが、教師と生徒じゃ認めてくれる訳がない。 だから、いつも見守っていて幸せになって欲しいと思ってない事をあいつに言っている。 なのに… 『好きだもん!』 恥ずかしそうに頬を赤く染めて言うあいつに、 抱きしめてキスをした。 ……これは夢である。 目が覚めると、驚いてベッドから落ちていた。 夢に見る程!あいつを好きだと分かる。 それから学校に行くと、あいつは言い寄られていた。 教師として、止めに入る 『朝からこいつ虐めんな!そんな暇があるなら勉強しろ!』 生徒達は散らばり、あいつは俺の背中で泣いていた 『大丈夫か?貴冬?』 『ありがとう、悠先生』 『うん、ちゃんと教室帰れよ!』 俺はあいつを見ないまま、職員室へ向おうとすれば…貴冬が抱き着いてこう言った… 『悠先生、僕先生が好き!付き合ってください』 夢をまた見てるかと思う程、正夢に近かった… それでも夢ではないと思ったのが服からも感じるあいつの体温だった… これは教師として断るか、自分自身として断るか悩んでいたが…勝手に体が動き、抱きしめていた。 『俺も好きだよ!貴冬』 キスをして、貴冬を確かめていた。 それからバレないように俺達は付き合った。 これは初恋であり、禁断の恋だが、俺にとっては幸せな事だ。
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