215人が本棚に入れています
本棚に追加
「要は、四月朔日をウィルスとして検出、駆除すればいいのですね」
谷津が、何とかしてくれそうだ。
俺は谷津と並んで歩きながら、あれこれと質問してしまった。
まず、谷津の家族をどうするかであったが、谷津はこのままでいいという。
こちらの世界で幸せに暮らしているのならば、村に戻らないほうがいい。
幾度も記憶を改竄していると、精神を病んでしまう。
それと、住む場所の問題で、不動産所得は難しいと説明してみた。
「一緒に物件を探そう」
「氷渡さんから聞いたら、上月は事故物件に幾度も住んで詳しいと言った。
俺も、×で幽霊も心霊も平気だから、それでいいよ。
但し、うるさくしても平気な家で、広いこと」
どうして、うるさくしても平気という条件が付くのであろうか。
すると、谷津は同居する相手がいるらしい。
最初のコメントを投稿しよう!