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同居しているといっても、ここは敷地面積があったので、三つの独立した部屋で、
リビングが共有の状態に近い。
李下は、元更衣室を改造して使用しているが、そこにも、寝室と居間と風呂、
トイレなどが別にある。
食事だと聞こえたのか、もう一人の同居人の黒川が、ドアを開けて入ってきていた。
黒川はホストで、夜から仕事であるが、今日は電車も止まっているので、
休みなのではないのか。
「飯……どこ?」
黒川は寝起きが悪く、今も半分は眠っている。
俺が、食事のトレーを持たせると、首を傾げていた。
「……少ない」
「おかわりしてください」
すると、黒川が頷き、受付にイスを持って来ると座っていた。
受付は、昔の風呂屋の名残の受付であるが、黒川はその高さが好きらしい。
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