運命は突然に【オメガバース】

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 だが、そんな颯の思考はあっという間に停止した。抱かれたい。ただそれだけが脳内をぐるぐると回り、躰中が渦巻く熱に支配されていく。 「はぁ…んっ、一臣…はっ…やくッ」 「そう焦るな」  カチャリと小さな音と共に、颯の首に何かが嵌められる。颯からは見えなかったが、幅の太いそれは、首筋を噛まれないようにするためのΩ用の首輪だと気付く。  保険だと、そう言ってにやりと笑う真壁は颯の額に口付けた。  器用に服を脱がせながら、真壁は確かめるように颯の全身をくまなく撫でる。その手の感触だけで、颯の後ろの蕾は堪らず涎を垂らした。 「んあっ…あっ、はっ…、もぅ挿れて…っ」 「ああ。いくらでもくれてやる」  慣らす必要などなく、颯の後孔は待ちわびたように真壁の屹立を飲み込んだ。人工的な薄い膜を纏わりつかせた雄芯に最奥を抉られて、颯の口から嬌声が零れ落ちる。  男であるにもかかわらず、子を成すために作られた颯の躰は歓喜しながら牡を迎え入れた。  途方もない気持ち良さに喉を仰け反らせ、颯は全身で快楽を享受する。 「はぁんッ、良い…っ、一臣ぃ…、んあっ、んっ」 「それは良かったな。この味を、よく覚えておけ」  真壁が動く度にぐちゅぐちゅと卑猥な水音が寝室に響き、淫靡な空気が満ちていく。     
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