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翌日の土曜日、さっそく僕はママさんが入院している病院に行ってみた。
この日は休診で、面会者は夜間通用口から病院内に入れるようだった。
僕は、ナースステーションで、ママさんの病室を聞いて行ってみた。
「こんにちは!」
僕が挨拶しながら病室に入ると、そこは個室で、ママさんがベットに横になって点滴を受けているようだった。
「あら、ひろさん、わざわざごめんなさい!」
ママさんが起き上がろうとしたので、
「無理しないで、そのままでいいですよ!
金曜日にお店に行ったときに、美穂さんと佳奈さんにママさんのことを聞いて、ちょっと心配になって来ました。」
とママさんを静止しながら話をした。
「それはそれは、心配かけてごめんなさいね!」
ママさんの口調はいつもと変わらないけれど、僕には、ママさんの表情は若干やつれたように見えた。
「ご病気の様子は、いかがですか?」
するとママさんは、僕に心配かけまいと元気に振る舞ってくれた。
「肝臓を悪くしたみたいなんです。
ちょっとお酒飲みすぎたかな?
もう年だから、限度をわきまえないといけない歳になりましたね!」
ママさんは、少し笑顔になって、僕に話してくれた。
「スナックにママさんがいないと寂しいけれど、でも今はゆっくり休んで、しっかり病気を治してくださいね!」
「ありがとう!
ひろさんには、いつもよくしていただいて助かるわ!」
ママさんが、僕に感謝の気持ちを話してくれた。
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