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あれから1時間ぐらい探したが、見つからない。
「マジでやばい…俺はこれからの高校生活を、ナミで過ごさなければいけないのか…」
「さっき出せたじゃない、RG」
「そうだけど…帰ってこないしさ…」
「帰ってこいって思ってないからじゃない?」
あっ、そうか。
俺は目を閉じて念じた。
強く念じた。
早く帰ってこいっ…なんならリアルさんみつけましたよ、淳さん♪
ぐらいの報告をしろ…。
…帰ってこない。
「おかしいわね。本当に思ってる?」
「お、思ってるよ! 思ってるってか、念じてるよ!」
「やっぱり、何かのバグかもしれないわね。じゃあ、また明日。さよなら」
すたすたすた。
遠野は帰っていった。
なんて奴だ…こんなピンチの俺を放置するなんて…。
「こんだけ探してもなかったんだ…俺も帰るか…」
そう、独り言を呟いて、俺は帰宅した。
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