第2章 リアルさん

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教室に入ると、何処の席か黒板に書いてあった。 山田…山田…あったあった。 一番後ろの窓際だ。 やりー! 軽くスキップをしながら席に向かう。 隣の席の人はまだ来ていないみたいだ。 まずは隣の席の人と友達になろう♪ 合格した時に、決めていたのだ。 …結構時間が経っても隣の人はこない。 黒板で名前を見る。 遠野か…まぁ見た所で、男の子か女の子かもわからないが。 そんなことを考えていたら先生が入って来た。 と、同時に後ろに人影が。 んっ? あの子は…今朝ぶつかった女の子じゃないか!? 先生が教団の前に立ち、何か話しをしようとしてる中、遠野は横の席に座った。 「あっ、覚えてる? 今朝はごめんね?」 よく見てみると可愛い子だ。 これは初日からラッキーだなー。 「?? どちら様ですか? ……山田様ですか?」 山田様ってなんだよ! てか、なんで名前…黒板か。 「朝、学校の前でおもいっきりぶつかった人です…。山田淳(やまだあつし)です。 よろしくお願いします」 「よろしく」 朝も思ったけどこいつ感情ないのか? 表情一つ変えやしない…リアルさんだからか? でもこの子なんかみんなと違う気がするのは気のせいか? もやもやとしていたら終わりのチャイムが鳴った。 先生が教室を出る時に 「今日は後1時間だけ授業みたいなものがあるから、みんなはまだ帰らないように」 そう言って教室を出て行った。
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