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教室に入ると、何処の席か黒板に書いてあった。
山田…山田…あったあった。
一番後ろの窓際だ。
やりー!
軽くスキップをしながら席に向かう。
隣の席の人はまだ来ていないみたいだ。
まずは隣の席の人と友達になろう♪
合格した時に、決めていたのだ。
…結構時間が経っても隣の人はこない。
黒板で名前を見る。
遠野か…まぁ見た所で、男の子か女の子かもわからないが。
そんなことを考えていたら先生が入って来た。
と、同時に後ろに人影が。
んっ?
あの子は…今朝ぶつかった女の子じゃないか!?
先生が教団の前に立ち、何か話しをしようとしてる中、遠野は横の席に座った。
「あっ、覚えてる? 今朝はごめんね?」
よく見てみると可愛い子だ。
これは初日からラッキーだなー。
「?? どちら様ですか?
……山田様ですか?」
山田様ってなんだよ!
てか、なんで名前…黒板か。
「朝、学校の前でおもいっきりぶつかった人です…。山田淳(やまだあつし)です。
よろしくお願いします」
「よろしく」
朝も思ったけどこいつ感情ないのか?
表情一つ変えやしない…リアルさんだからか?
でもこの子なんかみんなと違う気がするのは気のせいか?
もやもやとしていたら終わりのチャイムが鳴った。
先生が教室を出る時に
「今日は後1時間だけ授業みたいなものがあるから、みんなはまだ帰らないように」
そう言って教室を出て行った。
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