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休日だから私以外にもイチョウを楽しもうと家族連れ、恋人同士、老夫婦、と様々な人が集まっていた。 みんな笑顔が絶えなくて季節の移り変わりや、今という時を楽しんでいるように見える微笑ましい風景だろう。 それなのに私は、、、 歩調を少しばかり早めて行けばカサカサという音が忙しなくなる。でも、そんなことは気にもならない。心の中で自分に問い掛ける。 ―なぜ今年もここに来たの?もう、1人なのに 答えを出す前にベンチとその隣に自販機を見つけた。財布を出して小銭を入れる。選んだのはレモンティー、ホットではなくアイス。 一口飲むと味より先に思い出がよみがえる。
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