いざ

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食事は結局おあずけになった。湯船に湯を張りながら、さっさと安治を脱がせる。 「先に体洗っててください」 言われたまま洗っていると、じきにおりょうが入ってきた。全裸だろうかと恐る恐る目を遣ると、バスタオルを巻いている。気づかれないように安堵の息をもらす。おりょうの体はよく見知っているが、この明るい風呂場で直視しても気持ちが萎えない自信はない。 おりょうは手に泡をつけて安治の背中を撫でた。脇腹も撫でられて、くすぐったさに身震いする。軽い笑い声が聞こえたと思うと、両手がするっと前へ滑り込んできて、腹や胸を好き放題まさぐる。 ――逆じゃない? 安治は忸怩たる思いを抱くが、立場を逆転させることもかなわず、されるがままいる。 手は当たり前に下腹部へも下りた。泡をたっぶりつけた手で持ち上がった幹を入念にこすり、前から後ろから股の間を遠慮なく触られる。暴力的とは正反対でありながら、安治は自分が凌辱されているような気がしてきた。 「……もういいよ、交代しよ」 射精感が募ってきたのを感じて手を振りほどく。おりょうはタオルを巻き直して上半身だけを露出させた。 思わずため息が出るような見事な胸だった。 何を入れているのかは知らないが、女優引退のときと比べてだいぶ小さい。Aカップか、せいぜいがBカップだろう。しかし形がとてもきれいだ。先端の果実も小ぶりで色が淡く、少女の純潔さを思わせる。この胸を弄んだだろうだいたいの人数に予想がついてもなお、清楚の二文字が似つかわしい。
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