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「小さいね……」
思わず呟いてから口を押える。
「そういう施術を受けていますから」
「そういう?」
「直腸内のあるポイントを刺激すると女性ホルモンの分泌が盛んになって、肌がきれいになるんです。男性器は次第に小さくなります」
「……へー……」
「とても気持ちよくて、慣れるとお尻だけでオーガズムを感じるようになります」
「えーと、その、Gスポット的な?」
「いえ、それはたぶん、前立腺のことです。その少し奥にある精嚢という部分です」
「……へえ」
なんだか内臓の話になってきた。性欲が萎える前に想像するのをやめる。
ビデオと違う点がもうひとつあった。色の薄い和毛がまるっきりない。安治は自分がされたことを思い出して、毛のあった部分を撫でながらしみじみと眺めた。おりょうは無防備な体勢のまま、目を細めて愛撫を受ける。恥じらう様子は微塵もない。
――そりゃ、恥じらう必要もないだろうけど。
施術の効果なのか、おりょうの肌はとにかくきれいだった。白く瑞々しく輝いている。温かい感触を除けば陶器かフィギュアのようだ。性器もきれいで小さいから、なんだか取ってつけたように見える。
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