第5幕 三日月の指輪 九度山駅編

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特に何を話したらいいか分からない。 実弥樹「あの・・・・今日はどちらか・・・」 七星「あーキリンだ! 」 そう言って彼女は走って行った。 僕も追いかけた。 七星「キリンすごい! 麒麟です」 と芸人の麒麟のマネをしだす七星。 実弥樹(か・・・かわいい) 実弥樹「キリン、好きなん・・・」 七星「あーアライグマだぁ! 」 とまた走り出した。 七星「かわいいなぁ! 」 実弥樹「そうだねぇ・・・」 こんな感じで、終始ハイテンションな彼女に振り回される。 そのおかげで、彼女の名前も、住んでるとこも、趣味も何も分からないままだ。 ただ、趣味は動物かもしれないと想像はできた。 実弥樹「ハァハァハァ あの・・・」 七星「あー! 」 実弥樹(なんだぁ! ) 七星「イルカショー始まっちゃう! ダッシュ! 」 実弥樹「えーー!! 」 彼女は、一気にダッシュしだした。 七星「遅い! 早く! 始まっちゃうやろう」 実弥樹「ちょ・・・ちょっと待って! 」 七星「はいピッピッ」 そうやって、サザエさんのエンディングように、彼女は、早くするように言ってくる。
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