確率ノ章

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「そ、そうよ。明日は80パーセントの確率で雨が降るんだから!」 「5日に4日だけどな」 「うるさい! 確率を信じてないくせに」 「信じていないわけじゃない。疑ってみているだけだ」 「それはいつものことじゃない」  次の日の朝、とある家の二階の部屋から女の悲鳴が聞こえたことは、言うまでもない。
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