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「…………………」
「ほらね」
山縣が困ったような笑顔を浮かべる。
あーーーーーーもう! 最悪!
佐多淳之介
佐多淳之介
佐多淳之介め!!
有紗が心の平穏を取り戻そうと、一息吸ってため息のようにホッと吐いた。
「……ごめんね、山縣くん。最悪なことに……」
「いいよ。ちょっとその続きは聞きたくないかも。…………帰ろっか?」
山縣くんは中学の頃と変わらない、さわやかな笑顔を浮かべる。
「ほんとに、ごめんなさい!」
有紗は素敵な港沿いの公園から走り出した。
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