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佐多くんがぺらぺらと喋るもんだから、共同事業のとっかかりの作業を二人でやらされる事になった。
『同級生なら息ピッタリでやれるだろ! ハハハハ』
課長よ……同級生が息ピッタリとは限らないでしょ!?
でも仕事なのでもちろんそれは承諾する。
社会人ですから。
とはいえ……常にハイテンションの佐多くんは、案外仕事ができる。
…………失礼ながら。
アイディアも滑るように口から飛び出すし、かわいがられる性質のおかげなのか人脈も広い。
仕事に見切りを付けると、「打ち合わせの続きは、何か食いながらにしよう!」
と提案してくるのだ。
仕方が無いと、有紗はその「打ち合わせ」に同行する。
そんな生活が続くと、もう「打ち合わせ」は当然の流れになり、いつしか「打ち合わせ」という遠回しのお誘いから「今日何食べる?」という直接的な表現に変わっていた。
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