第一章

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(これが………鬼) そう思っていると、彼の角は消えた 「俺達だけじゃない」 「えっ?」 「この村には、人ならざる者がすんでいるんだ」 「村……ですか」 少女は頭を傾げた 「そうか、今の君は何処にいるのかも分からない状況だったね。」 幸輝は彼女をまっすぐ見つめ説明を続ける 「四ツ葉村と言えばわかるかな?」 「いえ……。すいません」 「そうだよね。ここ四ツ葉村はね。山の奥にある小さな村。俺達、怪は人里を離れて暮らす種族が多いんだ。そしてここは俺達、桜木家の屋敷。君はこの屋敷の前で倒れていたんだ」 「……」 (思い……だせない) 「本当に何も覚えていないんだね」 「……すいません」 「謝ることはないよ」 「………はい」 しばらく沈黙が続く 先に口を開いたのは、彰だった 「なぁ、お前ここに住まないか?」 その言葉に、全員驚き彰の方を向いた
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