序章

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世の中は明治に変わった頃 ある日の夜、少女は山の中を走っていた。 行く宛もなくただひたすら走る (逃げて…早く逃げて) 少女の頭の中に誰かの声が響く 足音が3つ 男性3人組が少女を追っていたのだ (あそこに…) とっさに、物陰に隠れる 「くそ!何処に行きやがった!」 「探せ!小娘はまだ遠くに行ってないはずだ!」 「「おう!」」 (どうしよう…こっちに来る!) 3人組の1人、がゆっくり歩いて来る 少女は、息を潜める 通り過ぎた様だ (ふう…) そう息をつくと、少女は手に持っていた小太刀を見た 「絶対に、渡さない」 そう呟き 誰もいないことを確認して逆方向へと走った 小太刀を、握りしめながら
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