序章

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(逃げて…早く逃げて) その言葉のままに、息を切らしながら走る 追手はまだ来てはないが 見つかるのは時間の問題 (逃げないきゃ…見つかれば捕まる) そして、ある場所へたどり着く 「村だ」 そこは、なぜか気味悪がり 平野の人たちは近づこうとしない村だった 夜だからか、不気味さが漂う (立ち止まっている暇はない。村の誰かに助けてもらおう) 決心し、少女は村の中へ入って行った。 最初の屋敷が見えた時 ドクンと心臓が大きく脈打つ 「うっ」 ドクン… 「うっ、ううっ」 堪えきれず胸を押さえ、その場にしゃがみこむ 「こんな、時に…」 ドクン… 「ううっ」 やがて、少女は倒れこんでしまった 「助け…て…」 意識が朦朧とし やがて、気を失った
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