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屋敷に入ると、少女を近くの部屋に寝せる
「何処からきたんだか」
そう呟きながら、幸輝は少女の頭を撫でる
「袴がかなり汚れてました。かなり走って来たと思われます。」
そう言うのは、使用人である女性。千尋だった
「そう…」
幸輝は、少女が手に持っていた小太刀を取ると立ち上がる
「翔太。報告にいくよ」
「へいへい」
「千尋さん。すまんがその子を頼む」
「はい。おまかせください」
「あぁ。面倒くせぇな」
「そんなこと言わない。ほら立った立った」
「あぁ、もう!背中叩くなよ」
翔太がようやく立ち上がると、ニ人は部屋を出た
ニ人を見送ると
千尋は眠っている少女の額に触れる
(熱はない。医者は呼ばなくていいみたい)
「走ってこちらに来たのは、何か訳があるのでしょう。ですが今は、お休みください」
彼女はしばらく、少女を見守り続けた
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