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片隅の部屋に灯りがついている。
そこでは、藍色の髪を持つ男 彰が何かの本を読んでいた
誰かの足音が近づく
「彰兄さん。入るよ」
戸を開け、現れたのは見廻りから戻ってきた 幸輝と翔太だった
「見廻りから帰ったよ」
ニ人が座ると、彰は本を閉じ2人を見る
「話は、だいたい把握している。様子はどうだ?」
「ただ寝てるだけみたいだぜ。今は千尋がついてやってる」
「そうか」
彰は、幸輝が持っているものに目線を移す
「それは?」
「あぁ、彼女が持っていた小太刀だよ」
幸輝から小太刀を受けとると 白い鞘を見つめる
そして、刀を抜こうとするも
「抜けない…?」
「なるほどな」
そういい。刀を幸輝に返す
「彰兄。どういうこと?」
「俺達が長年、探し求めた代物だろう」
「「何だって!?」」
彰の言葉に2人をは顔を見合わせる
「その刀は、娘が起きたとき返してやれ」
「は?返すのかよ。ようやく見つけたのに」
「俺達では扱えない。持ってたって仕方ないだろう」
「……」
「それに、まだあの刀と断言できる訳ではない」
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