第一章

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片隅の部屋に灯りがついている。 そこでは、藍色の髪を持つ男 彰が何かの本を読んでいた 誰かの足音が近づく 「彰兄さん。入るよ」 戸を開け、現れたのは見廻りから戻ってきた 幸輝と翔太だった 「見廻りから帰ったよ」 ニ人が座ると、彰は本を閉じ2人を見る 「話は、だいたい把握している。様子はどうだ?」 「ただ寝てるだけみたいだぜ。今は千尋がついてやってる」 「そうか」 彰は、幸輝が持っているものに目線を移す 「それは?」 「あぁ、彼女が持っていた小太刀だよ」 幸輝から小太刀を受けとると 白い鞘を見つめる そして、刀を抜こうとするも 「抜けない…?」 「なるほどな」 そういい。刀を幸輝に返す 「彰兄。どういうこと?」 「俺達が長年、探し求めた代物だろう」 「「何だって!?」」 彰の言葉に2人をは顔を見合わせる 「その刀は、娘が起きたとき返してやれ」 「は?返すのかよ。ようやく見つけたのに」 「俺達では扱えない。持ってたって仕方ないだろう」 「……」 「それに、まだあの刀と断言できる訳ではない」
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