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「お、おい、麦茶でいいか。」 相変わらず慌てたようにバタバタと、おっさんは僕の前にコップを置いた。 「はい。」 読んでいた本を閉じて近くの机の上に置く。おっさんの視線がその本の表紙を撫でる。 「…それ。」 不思議そうな顔で手を伸ばして、本を持ち上げる。 「恋愛小説ですよ。変わっているでしょ、中学生男子がこんなもの読んでるなんて。僕がここにいるのもそれが理由です。」
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