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この行く末
朧気に映る彼の背中
霧に包まれ覆われて
どんどん小さくなっていく
もう、だめかもしれない
霧を掻き分けて手を伸ばしても
そこに見えるのは蜃気楼
確かなものを見付けたくて
愛を語り夢を見て
夢を語り愛を見て
紡がれた言葉を胸に抱く
彼との時間は泡沫となり
深い霧の藻屑となる
伴に溺れてしまえばいい
もう、だめかもしれない
吐息も儚く忘れゆく
優しさが儚く消えてゆく
嘘だけが確かな色を付けて
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