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風
風のように舞う粉雪は
辿り着く先も知らずに音もなく
切なさをのせて
きっとそばにいるよと囁く
目を閉じれば耳を澄まして
消え入りそうな約束の言葉を紡ぐ
愛しさをのせて
ずっとそばにいるよと囁く
願いも慈しみもそれは儚くて
指を触れるだけで見失い彷徨う
恋しさをのせて
もっとそばにいるよと囁く
いずれは誰もが傷付き嘆き
瞳に溜めた涙では心を癒せず
悲しみをのせて
きっとそばにいてよと囁く
生まれる愛に繋がる絆に
想いを馳せて……
過去と未来ほど離れていても
きっと
ずっと
もっと、
この心は届く
そっとあなたの心へ
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