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願った奇跡
瞼を閉じて眠りにつく
周りは闇だから
あらゆる光から遠ざかるため
今、重い瞼を下ろすといい
目に映るものの色を
絵の具のパレットから拾い集めて
新しい扉の向こうへと誘う
好きな色から染めてゆけば
そこに花の芽が息吹き
鳥の羽ばたきが聞こえ
陽の柔らかな優しさを知る
あの人の心のような海が広がり
空には消えそうな雲が浮かぶ
懐かしい潮の香りに誘われて
深い、深い眠りへと……
そこに安らぎはありますか
求めた癒やしはありますか
そのままゆっくりと夢へ堕ちれば
願った奇跡もあなたのものに
きっと、あなたのものに
……
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