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傷
聴こえていた歌声に
ひとときの安らぎを貰っていると
ずっと聴いていたくて
離れられなくなるんだ
続く音の重なりの切れ間に
孤独を挟めてる気がして
気付かない振りをしてるけど
確実に入り込んで来る
深い深い谷底にいたことを
意の無に忘れ切ってしまうと
意図した静寂にさえ
押し潰されそうになる
暗黒の破片に縛られて
自分はそうじゃないんだと
誇張したとしても
音のない音をたてて軋むんだ
瓦礫と化した心の欠片を
ひとつひとつ集める私は
描かれた悲壮さに胸を焦がし
救われない痛みを抱きしめている
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